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処女の季節

 

 いまだかつてないすばらしい春(ここ数十年で最も寒くはあるが)は、いまだかつてないほどに女たちが美しい季節であった。個人も会社も国家も記録破りの件数が破産していたし、エイリアンが着陸して人類の半分を廃れさせ、残りは召使いにすると声明を発したが、男たちは幸せだった。女たちがこれほどまでに美しければ、それ以外のことはどうでもよくなるのだ。                     

 

   エヴァの声を聞いたことがなければ、君は音楽の意味を知らずにいる。

 

 美しい女たちとふれあい崇拝することで、男たちの精神は高尚なレベルに達した。以前のように精力的に働くこともせず、彼らの事業がなくなり、もしそれがエイリアンの陰謀だとしてもどうだってよかった。

 

不思議なことに、美女たちみんなに娘がいた。夫や息子はいなかった。太陽は何ヶ月も顔を出していない。男たちはばたばたと凍死して死んでいった。とても幸福な気分で。

 

    

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