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床の水たまり

 

 グレッグの母ペトローニャは、子供部屋で2つのちがった笑い声がするのを聞きつける。こんどこそつかまえるぞ!ドアを開けて中を覗くと、部屋には息子と、これまでに何度もとり逃がした、あの汚らしいコソコソとした男の子が見えた。そんな時に限って電話が鳴り出し、おまけに玄関の呼鈴まで鳴り出した。そのどちらもがご近所さんで、2人とも飼い猫の貧血にかんしての相談だった。ペトローニャが応対を終えて子供部屋に戻ると、あの男の子は消えていた。そして床には水たまりがあった。グレッグのパンツは濡れていないのに。

 なにか隠し事をしているらしいグレックに問いつめる母親。いくら質問しても「追い詰められると、嘘をつくしか逃げ道がないこともあるじゃん」と、息子にかわされてしまう。ただ、猫の貧血症の秘密が、近所に住む、いつもなわとびをしている女の子ストレーガ・オコナーにあることだけは分かった。

 大量に無くなるシリアル、子供部屋にある血のつまった瓶、ペトローニャの悩みは増えるばかり。「この子の父親がまだ生きていたらなぁ・・・・・・」そんな時、通りの向かい側では、オコナーがなわとび歌をうたっていた。

 

         「猫が袋にはいったよ、どん、どん、どん!

          さあ、材料とりにきて、血、血、血」

 

 ピンときた彼女は、息子に罠をしかけることにした。そして計画通りにあのコソコソとした子供を捕まえる。そして家から追い出そうと腕を引っ張ると、男の子はみるみる溶けて、そこには水たまりが残った。「あいつは、おどかしたり、荒っぽく扱ったりすると、溶けちゃうんだ。ママがあいつを溶かしたのは、今週になって3回目だよ」とグレック。それを聞いてペトローニャはある計画を考えつく。

 

   

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